(水流)
4月3日 土京川
9時過ぎに船長宅へ集合して、師匠と合わせて3人で出かける。
それから八幡のバローでお買い物をして、土京へ着いたのは11時。車から降りるとビューと冷たい風が吹いた。期待してた青空は徐々にその面積を少なくしていった。そして私はフリースにウインドブレーカーを纏って、師匠も船長も同様で2月の釣りの格好で川へ降りる。さぶい!。

パワーエッグの船長水況は結構な増水。木曜日の雨のせいです。だいたい今年は水が多い。解禁日からずっと今日まで、平水に戻ったためしがない。つらい釣りが続きます。今日のこの水じゃあ、毛ばりは無理かな・・・。
とりあえず釣り始めるも、手が冷たい。手袋がほしい。マフラーがほしい。カイロもほしい。そしてついに雪が降り始めた。12時を過ぎたあたりで3人とも萎えてしまって、最後のポイントで、ようやく師匠がポンポンとイワナを釣って前半終了。

昼食場所は、とにかく風を避けられる所を探す。そして石垣に挟まれた場所を見つけて落ち着く。
まずケーちゃんでビールを頂く。冬用の格好をしてるので、風さえ防げばビールでよいのです。
次には、さっき師匠が釣ったイワナに昇天していただいて、イワナのムニエル。イワナに小麦粉まぶしてTOM社バジルソースで焼く。塩振って、黒胡椒をゴリゴリをふりかけて出来上がり。美味です。特に、おこげの部分が最高に美味しかった。反省点としては、レモンを持っていけばよかったと思う。
そして次は釜揚げうどん。薬味のしょうがは、その辺の石で擂りおろす。アウトドアっぽくてよいです。つゆは私特製の、羅臼昆布と本枯れ節の合わせ出汁。ただこいつは、うどんに対してはちょっと味が薄かったな。
最後にスパゲティー茹でてTOM社バジルソースに塩振って食った。TOM社バジルソースは大活躍。

お腹が膨れたら元気になったので後半戦の開始。でも、川に降りるとやっぱり寒い。我慢して釣ってると、私のフライにもピチャンときた。掛からなかったけど・・・。でもまあ、それでも励みになった。辛抱して釣って4時の終了までに、私は2匹釣った。ミミズの師匠は数匹釣った。そして船長は・・・。エサの5倍釣れるとの触れ込みのパワーエッグを使った船長は0匹に終わったのでした。(数度のアタリ・バラシはあったらしいが)

翌4日も土京へ行く。
昨日よりは水況は落ち着いてるし、昨日と違ってフリースのみで釣れるものの、お魚の活性はきわめて低く、#14のドライでは反応が無くって#16でも薄く、#14のニンフでもダメで、#16ニンフでやっとこさ2匹釣った。多少のハッチはあるものの、その固体は、おおむね小さいのです。
挫けて帰る途中に船長に会った。改良型パワーエッグでも釣れんらしい。

4月18日 土京川
またまたまた土京川です。そろそろ他の川へも行きたくなってますが、水が多いので躊躇してしまいます。土京だって水は多いけど、白鳥以北の川に比べたらまだマシ。けど、中流部以下には入る気にはなりません。多分、歩くのが難儀。

土京へは11時過ぎに着いて川へ降りる。水位はやはり増水気味。でも今までに比べたら落ち着きつつあります。日差しは暖かいのでウインドブレーカーを着込んで釣り始める。が、日陰に入ると寒い。10分後に車に戻ってフリースを着込む。
再度釣り始めたけど、お魚の反応は全く無く、だらだらと釣り上って30分した所で釣り人らしき車があった。まあ、前半はこれでいいや。
林道に上がって、とぼとぼ歩いてたら、獣がいた。落ち葉の中に頭を突っ込んで、無心に何かをあさってる。そ〜っと近づいて写真を撮る。でも向こうは気づかない。もっと近づいて写真を撮る。まだ気づかない。そして3mまで近づいて写真を撮る。デジイチのシャッター音は結構大きいのに、まだ気づかない。その時、うっかり竿を落とした。リールがカシャンと鳴って、ようやくこちらに気づいた。みるみる毛を逆立てて威嚇のポーズ。こいつはハクビシンか?これ以上近づくと引っ掛れそうなんで暫しのにらめっこ。そして私が無害の生き物と判断したのか、クルリと向きを変えて、のんびりと立ち去ったのでした。

車に戻って下流に移動して、そのすぐ下流に釣り人の車を確認してるし、まだ12時前なので昼食には早いし、午後になれば少しはお魚の活性が上がってくれんかという思いもあるので、時間つぶしの読書。宮部みゆきさんの「ぼんくら」。面白い。それからバリフューエルでお湯を沸かして、さるお方から頂いたカップメンの塩焼きそばを食う。田舎じゃあ、たった2種類のカップ塩焼きそばしか手に入らんと話した私を哀れんで、そのお方はわざわざ数種のカップ焼きそばをめぐんでくれたのです。カップ塩焼きそばの大好きな私にとっては、とってもありがたいこってす。さるお方、ありがとうございました。美味しかったです。おかげで、ビールも美味しく頂けました。

そして2時過ぎになって、やっとこさ川へ降りる。10分後に小さいのがピチャンと出た。30分後に18cmが出た。暫くして小さいのが出た。大仰にやり取りしてキャッチ&リリースしてフッと上を見たら、見物人が見えた。まあ、あの距離からするとお魚の大きさは判るまい。
その後もう一匹釣って、一匹をあわせ切れして4時過ぎに飽きて終了。
実釣3時間ばかりで2匹か。

(ポートレイト)
4月25日 寒水川
今朝、軸店でのんびりしてたら局長さんが来た。早々にコクのあるブレンド(ブラジル2:コロンビア4:ガテマラ4)のコーヒーを馳走する。私のコーヒーは安物の自家焙煎機を使ってるので、その時々によって味は変わります。ただ、基本的にはやや浅煎り。香りや苦味は少し薄めで、甘みを強調してます。浅煎りのコーヒーはカフェインが多く、これから釣りをする人間にとってはコーフンするのでよろしいかと・・・。
暫しまったりと会話して、フィッシングカフェなどを紹介して、そして局長さんは北へ旅立たれたのでした。
それから私は、和良・・・ではなくって、寒水に向かうのでした。

ここんとこずっと和良に通っておりましたが、今回は寒水。そろそろ釣り場を広げたい。
10時に出発して10時半過ぎにはもう到着してしまった。途中の大洞峠では林道工事あり。6月末までの予定らしい。それに杉の伐採もやってる。今日は日曜日なので通れたけど、平日だったら通れないかもしれません。そしていそいそと川へ降りる。
やや増水。天気は良くって日差しは暖かい。ずっとずっと寒い釣りを繰り返してたので、なんかすごく好条件のような気がした。ただ、谷を吹く風はやっぱり冷たかった。(夜の天気予報では、今日の気温は平年より2度低かったらしい。いままでが寒すぎたので、そんな風に感じたのだな)
釣り始めて10mくらい進んだ所でアマゴを釣る。おお、今日はやっぱり好条件なのか・・。
・・・が、幸先は良かったけれども後が続かない。たまに仔アマゴ。それでニンフにしたら一発目でイワナが釣れた。気をよくして釣り上ったけれども、いかんせん6フィートの竿でのニンフは流しにくい。すぐに仕掛けがグチャグチャになったので前半は終了。

昼食はいつものようにカップ塩焼きそばにビール。日差しがあると心地よい。
そして今度は7フィートの竿を持って川へ降りる。ニンフでなくって#14のドライフライです。でまあ、前半よりは反応は良かったような気はするけど仔アマゴ中心。たまにイワナ。途中の淵では良型を粗相して地団駄を踏む。
3時に出渓点についたので、下流へ移動して再び入渓したけど、日の陰った谷の風は冷たくって30分で挫けた。
この日16cm以上の釣果としては5〜6匹か。まあ、今までに比べたら十分に満足なのでした。